東大汚職事件で揺れる法廷、被告の無視された証言に大学側が異例の回答

InstaNews編集部

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東京地裁

東京大学大学院の共同研究を巡る汚職事件が、法廷の外でも激しい応酬を見せています。収賄側の元教授らに対し、高級クラブや風俗店で約380万円相当の接待を行ったとして贈賄罪に問われている一般社団法人日本化粧品協会の代表理事、引地功一被告が初公判で語った証言が波紋を広げています。

引地被告は法廷で、元教授らから研究の打ち切りをちらつかされて接待を強要されていたと主張。2024年8月に殺害を予告するような脅しを受けたことで警察へ相談すると同時に、東大のコンプライアンス通報窓口にも事態を訴えたものの、東大は無視でしたと怒りをにじませて証言しました。

この無視されたというセンセーショナルな訴えに対し、東京大学側が取材に応じ、公式に見解を明かしました。大学側の回答によると、2024年9月18日に通報を受領した後、学内規則に基づき速やかに調査を開始したとのことです。さらに、同月下旬以降は引地被告側に対して適時連絡を入れており、無視したという事実は一切ないと強く否定しました。

大学側はあわせて、公益通報者保護法を遵守し、これまでも通報者とのコミュニケーションに努めてきたと説明。一方で、3月末に提出されたプロセス検証委員会の報告書を真摯に受け止める姿勢も見せ、今後は通報者とのやり取りを一層改善していくとしています。

前代未聞の風俗接待という泥沼の汚職事件。窓口の対応ひとつをとっても、被害を訴える被告側と組織の正当性を主張する大学側の言い分は真っ向から食い違っており、今後の審理の行方が注目されます。

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