STU48石田千穂が語るアイドル9年間の執念と天職 卒業写真集で見せた覚悟のカット
瀬戸内の海を愛し、グループの顔として走り続けてきたSTU48の1期生、石田千穂が大きな節目を迎えている。5月31日に控える卒業コンサートを前に、自身3冊目となる写真集「天職」をリリース。シンガポールの開放的な空気の中で撮影された本作は、これまでの彼女のイメージを覆すような大胆なカットも盛り込まれた、まさにアイドル人生の集大成といえる一冊だ。
今回の写真集について石田は、卒業という最高のタイミングで形にできた喜びを爆発させている。特にお気に入りとして挙げたのは、夕日を背に船の上で佇む一枚だ。かつて船上劇場を拠点に活動していたSTU48の一員として、海や船には並々ならぬ愛着があるという。また、先行カットでも話題を呼んだ大胆なヒップラインの露出については、母親からツッコミを入れられたという微笑ましいエピソードを明かしつつ、撮影を心から楽しんだ様子を振り返った。
タイトルである「天職」という言葉は、総合プロデューサーの秋元康氏によって名付けられたものだ。石田自身、15歳で加入してから今日まで、自分にはアイドル以外の道はないと信じて疑わなかった。帯に記された「好きってだけじゃ、続かない」という言葉通り、決して平坦な道ではなかった9年間。体調を崩して休養を余儀なくされた時期もあったが、それらすべてを執念で乗り越えてきた。多忙を極める日々さえも最高だと感じられたのは、彼女にとってこの職業が文字通りの天職だったからに他ならない。
かつて日本武道館のステージで初めてセンターとして立ったあの日の景色は、今も鮮明に記憶に刻まれている。ファンと手を取り合って掴み取った夢の場所だった。かつて「最強のアイドル」を目標に掲げた彼女が追い求めたのは、渡辺麻友や柏木由紀といったAKB48を象徴する王道の輝きだった。理想と現実の間で葛藤した時期もあったが、今の石田は、感情を露わにし、ファンと本音でぶつかり合ってきた自分なりのアイドル像に胸を張る。
卒業を前にして、一つ一つのイベントに最後という言葉が付くたびに寂しさは募る。パフォーマンスの楽しさを再確認する中で、思わず卒業を撤回したくなるほどの愛着を口にする場面もあった。しかし、前を見据える彼女の視線はすでに次なるステージへと向いている。今後は演技やモデル、バラエティーといった幅広い分野に挑戦しつつ、大好きな地元・広島や瀬戸内の魅力を東京へ、そして全国へと繋ぐ懸け橋になることを誓っている。後輩たちへ「元気で愛されるアイドルでいてほしい」とエールを送るその表情は、走り抜いた者だけが持つ晴れやかな輝きに満ちていた。