伝説のヒロイン3人組が歌う極上ポップス、ぬらりひょんの孫ED曲「Orange Smile」の鮮やかな輝き
週刊少年ジャンプで人気を博した椎橋寛の妖怪アクション漫画「ぬらりひょんの孫」。2010年から2期にわたって放送されたテレビアニメ版で、今なおファンの心に深く刻まれているのが、ヒロイン3人によるユニット片手☆SIZEが歌うエンディングテーマの数々だ。
家長カナ役の平野綾、雪女役の堀江由衣、花開院ゆら役の前田愛という、当時のアニメシーンを象徴する豪華キャストが顔を揃えたこのユニット。劇中では番外編に姿を見せる程度の存在だが、アニメ第1期と第2期を通じて一貫してエンディングを担当し、作品に華を添えてきた。
なかでも第2期の前半クールを飾った「Orange Smile」は、単なるキャラクターソングの枠に収まらない高い音楽性を備えている。サウンドの質感は、キュートで弾けるようなエレクトロポップ。その洗練された佇まいは、例えるならPerfumeのようなモダンなポップスを彷彿とさせる。
楽曲の魅力は、そのカラフルな色彩感にある。ジャケット写真に描かれた、青空から夕焼けへと溶け合うオレンジのグラデーションさながらに、聴き手の心をワクワクさせる明るさと、どこか胸を締め付けるような夕暮れ時の切なさが同居しているのだ。一度聴けば耳に残る、シンプルでキャッチーなサビのメロディーも秀逸で、思わず口ずさみたくなる中毒性がある。
本編の重厚な妖怪バトルとは切り離し、純粋に質の高いアイドルポップスとして楽しむのが、このユニットの正しい堪能の仕方と言えるだろう。片手☆SIZEが世に送り出したオリジナル楽曲は全部で9曲。それらを網羅したアルバムもリリースされている。アニソンというジャンルを超えて愛されるべき彼女たちの足跡を、ぜひその耳で確かめてほしい。