フジ「LOVED ONE」劇中の「録画で見て」発言に驚き、テレ朝「捜査一課長」との対照的なテレビ愛

InstaNews編集部

Googleに追加
ディーン・フジオカ

ディーン・フジオカが主演を務めるフジテレビ系の水曜ドラマ「LOVED ONE」の第3話において、テレビ業界の関係者が思わず耳を疑うような一幕があった。

本作は、厚労省が主導する死因究明の専門機関「メディカルイグザミナージャパン(MEJ)」を舞台にした物語だ。主演のディーン演じるメディカルイグザミナー・水沢と、瀧内公美扮する官僚の桐生がコンビを組み、不可解な死の真相に迫っていく。注目のシーンは、造船所社長の死を巡る捜査の中で、桐生がスタッフたちに大量の遺品の分析による残業を依頼した場面で訪れた。

多忙を極める現場で、女性スタッフの一人が「今日はドラマを見たい」と不満を漏らすと、同僚の男性スタッフが「録画で見ればいい」と即座に切り捨てたのだ。

動画配信サービスの普及や録画機器の進化により、現代の視聴スタイルが多様化しているのは事実だ。しかし、放送局にとってスポンサーへの配慮や広告効果の観点から、視聴率に直結するリアルタイム視聴は生命線とも言える。他局ではSNSなどを通じてオンエアでの鑑賞を熱心に呼びかけるのが通例となっているだけに、自局のドラマ内でわざわざ「録画」を推奨するかのようなセリフを採用したのは、異例の判断とも受け取れる。

このドライな演出と対照的だったのが、以前テレビ朝日系で放送された「警視庁・捜査一課長」のスペシャル版だ。劇中の聞き込みシーンで目撃者が「最近は木曜の夜に面白い番組がないから、散歩をしていた」と証言。当時、現実の編成で同シリーズが放送されていなかった時期だったこともあり、内藤剛志演じる大岩一課長がその言葉に嬉しそうに頷くという、遊び心たっぷりの演出がなされていた。

フィクションの世界であっても、自らの番組への愛着を感じさせる「捜査一課長」に対し、リアリティを優先してか一歩引いたスタンスを見せた「LOVED ONE」。局ごとのカラーや制作陣のこだわりが、何気ないセリフの端々に透けて見えている。

最新ニュース