京都・南丹の遺体遺棄事件から1か月、ため池を水中ドローンで捜索 現場には涙の献花が絶えず
京都府南丹市で小学5年生の安達結希さんの遺体が見つかった凄惨な事件は、発生から1か月が経過した。警察は22日、遺体発見現場から約1.8キロメートル離れた国道沿いのため池に捜査のメスを入れた。
現場では最新の水中ドローンや水中スコープが投入され、水底の様子が慎重に確認された。死体遺棄容疑で逮捕された父親の安達優季容疑者のスマートフォンからは、遺体の遺棄方法を調べた形跡が見つかっており、警察は何らかの遺留品がこの池に沈められている可能性があるとみて行方を追っている。
事件の全容解明が待たれる一方で、幼い命を悼む声は今も広がっている。遺体が見つかった現場近くの献花台には、色鮮やかな花束や菓子、飲み物が山のように供えられた。地元タクシーの運転手によると、最寄り駅のJR園部駅から花屋を経由して現場へ向かう乗客が後を絶たないという。
「献花を終えた後は、皆さん涙をこらえ切れない様子で車に戻ってこられます。お孫さんがいるくらいの年配の方は、本当にかわいそうで信じられないと肩を落としていました。最近では奈良や和歌山といった他府県ナンバーの車もよく見かけます」と、運転手は沈痛な面持ちで語った。
結希さんの遺体や遺留品は、市内の離れた場所でそれぞれ発見されている。遺体は数回にわたって移動させられた疑いもあり、発見場所はいずれも車がなければ到達が困難な、人目に付かない地点だった。なぜ遺留品を分散させたのか。父親の不可解な行動の裏に何があったのか。静かな町を揺るがした悲劇の真相について、警察による慎重な捜査が続いている。